会計事務所のお仕事 時期編②
今回は月内での仕事の内容と年間での仕事の内容をまとめていくスタイル
・会計事務所の1ヶ月
上旬
会計事務所がメインで請け負う仕事の「記帳代行」や「決算業務」などは締め切りが月末となるので、上旬は時間的余裕ができる。
ただ、仕事が全く無いわけではなく納税が上旬にある月は勿論のこと、下旬での計算作業に向けた準備(顧客への連絡など)をこの時期にしっかりと行っていかないと地獄を見る。
源泉所得税の納付が請け負った企業の規模によるが、毎月10日となる場合もあるので事務所によっては上旬が忙しいことも。
中旬
下旬まで飛ぶと思いきや中旬も分けるぐらい重要な業務がある。
それは「月次訪問」である。
月次の試算表作成のために顧客から資料を受け取ること(これが月次訪問)になるが上旬では早すぎ、下旬では遅すぎるのでこの時期に行う。
予算・実績管理もこの時の月次訪問で行うこととなる。
下旬
先に述べたように納付や決算があるので最も忙しい時期
申告書を完成までもっていく、と言葉にすればそれだけだが作業は多い。
上旬での準備、中旬での必要な書類の受け取り、そして下旬での計算とその結果の打ち合わせをスムーズに行い期限に間に合わせることが大切。
・会計事務所の1年
会計事務所というのは一般的に寒い時期忙しく、暖かい時期に暇です。
1月
「法定調書合計表の提出」
法定調書とは、源泉徴収票や支払調書などを総称したもの。
税務調査の基礎となる資料のために、企業が税務署に提出する。
「償却資産の申告」
法人や個人事業者が所有する建物以外の償却資産の申告をする。
「給与支払報告書の提出」
法定調書と似てるもの。違いは市町村役場向けであること。
2~3月
「所得税の確定申告」
最も知名度が高い会計事務所の仕事。
とにかく忙しい時期
5月
「3月決算法人の確定申告」
4月が分けられなかったのはこれの準備に含まれるため。
2~3月が個人に対してで4~5月が法人に対して(結局は両方とも法人に対してとなるが)の業務で忙しい。
6月
「申告期限延長法人の確定申告」
上場企業が忙しいので上場企業の子会社の法人税の申告にこれが適用される。
よって業務が6月に流れてくる。
7月
「納期の特例の源泉税納付」
従業員が10人未満の企業では毎月納税すべき源泉所得税を6ヶ月に一度まとめて納付することができるため、7月にこの業務がやってくる。
「路線価の発表」
相続税や贈与税に関わる案件があればこの発表が仕事に関係してくる。
11月
「中間申告」
3月決算法人の中間申告のこと。
決算の半分の業務をやるといえば忙しさがわかるだろうか。
12月
「年末調整」
関与先企業の従業員のためにやる業務(結局は法人のためにやるものだが)。
「年末最後の給与で税金の調整をする」から年末調整といいます。
確定申告とコレをごっちゃにしやすいですが、年末調整が簡易版、確定申告が複雑版とでも言っておけばいいでしょうか。
もっと勉強して中身を理解したらより詳しくわかりやすく書きたいと思います。
今回はこれで終了です。
次回は業務にかかわる一般常識でもまとめていきます。