十三人目の怒れる男

公認会計士を目指してた男のいろいろなアレ

そもそも論

そもそも私が公認会計士試験を受けようと思ったのは、就職活動での失敗がきっかけでした。

大学3年生の秋にスタートする『就活』

当時(2010年)はリーマンショックが起きた年であり、採用人数の減少という形で学生である自分にも直接影響のある大事件でした。

ただ、就活への取り組み方を説明する大学のセミナーでも「今年は厳しい」といった内容が必ず口にされ、学生への注意が喚起されていたにも関わらず、自分は大した経験も積んでいないのに「俺は大丈夫だろ」といった漠然とした考えがあり、そこまでの危機感は抱いていませんでした。

危機感を抱いていないからといって企業の説明会への参加を怠る事はせず、大学の教室を借りての説明会へはほぼ毎日通い、他所のホールを借りての合同説明会、いわゆるゴウセツがあれば参加するといった程度には真面目に就活をしていました。

自分の好みで参加する説明会を選ぶ事無く、幅広く様々な業界の話を聞いていて思ったのは、『我々文系の人間が就く職種は総合職(営業)』なんだなということ。

高校の文理の選択で迷いに迷って口に出すのも恥ずかしい理由で最終的に文系を選んだ私としては、奥底の部分で理系の人間のように『技術をもって働く』といった憧れが燻っており、就活をきっかけに当時行った「自己分析」というものでこんな自分を再発見し、提示された現実に頭を抱えてしまいました。

そして、自分のやりたい事と求められる事との乖離に気付いた自分が出した答えは、『好きな事に深く関わる事でやりたい事という欲求を満足させ、職種の限定に耐える』ということでした。

ちょっと大げさですが、技術を持って働くというのは無理なので楽しいと思える職場で一生懸命になろうってことですね。

そんなちょっとズレた志望理由(履歴書に書いたのは体裁を整えたもっと綺麗なものです)で趣味である釣具メーカーを第一志望として就職活動→最終面接にて選考落ちといった流れになりました。

 

できるだけ綺麗な文章で書きたいのでこのへんで中断。次回へ続く